崖っぷちに立たされた西武ライオンズが初回に3点を先制し試合を優位に進めると、4回から登板した岸投手が第4戦同様、巨人打線をほぼ完璧に抑える好救援を見せた。
【試合結果】
西 武 3 0 0 0 1 0 0 0 0 4
巨 人 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
【勝】 岸 2勝 0敗 0S
【負】 高橋尚 0勝 1敗 0S
<コメント>
第5戦敵地でライオンズを下して王手を懸け、日本一へ向けて俄然有利となったジャイアンツの前に立ちはだかったのは入団2年目の「若き鉄腕」岸投手だった。
試合の流れがどちらに向くか分からない4回にマウンドを託された岸投手。第4戦では毎回奪三振に完封とジャイアンツ打線を手玉に取った。しかし150球近くを投げた上に中2日での登板。おまけに相手は長距離砲を多く持つジャイアンツ打線。負ければ終わりと言うプレッシャーの中、そのプレッシャーを楽しんでいるかのような投球で再びジャイアンツ打線を沈黙させた。
これで名門チーム同士の戦いは最終戦までもつれ込んだ。日本のプロ野球チーム同士が戦う今年最後の試合。お互い総力戦となるだろう。
西武は、懸念されていた中継陣のハンデも最終戦は西口、石井(一)、涌井、そして万が一の時に備えるべく、ジャイアンツ打線が打ちあぐねている岸投手のベンチ入りもあるのだろうか。とにかくコマは揃った。第6戦勝った勢いで逆転での日本一に輝く事が出来るだろうか。
一方、ジャイアンツは沈黙した打線が奮起できるか。早めに先制し中継陣への継投が出来るかがポイント。なるべく点差を離して、試合を優位に進めた状態で抑えのクルーン投手を注ぎ込みフィナーレを迎えたい所だ。
ポイントとなる選手を挙げるとすれば、ライオンズはこのシリーズラッキーボーイ的存在となっている平尾選手、ジャイアンツはトップバッターの鈴木選手だろうか。
今年のプロ野球を締めくくる戦いが間もなく始まろうとしている。
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