第6戦は8日、場所を東京ドームに移して行われる。
【第5戦試合結果】
巨 人 0 1 0 0 0 0 4 0 2 7
西 武 1 0 1 0 0 0 0 0 1 3
【勝】 西村健 1勝 0敗 0S
【負】 涌井 1勝 1敗 0S
<コメント>
どちらが勝っても優勝に王手をかける事になり、重要な意味を持つ第5戦を取ったのは、ジャイアンツだった。
6回まで西武のエース涌井投手に抑えられ、試合の主導権を奪われていた嫌な流れを変えたのは、逆転の口火を切った主砲ラミレスの好走塁だった。テレビで観ていて、放った一打がベースに当たるラッキーな面はあったにしても、間に合わない、暴走だろうと思った。しかし、虚を突かれたのは西武の守備陣も同じだった。1987年の日本シリーズで、それこそ西武の辻選手がシングルヒットで1塁からホームに帰って来たプレーがあったが、それを思い出させるような走塁だった。この後集中打で逆転し、相手エースをマウンドから引きずり下ろした事を考えると、このシリーズのターニングポイントになる可能性のあるプレーだと思う。
また原監督の継投策も上手く行った。エースの上原の調子が良くないと見るや3回で見切りをつけ、小刻みな投手リレーを見せた。まさに短期決戦の戦い方である。
一方、西武は投打の歯車が噛み合わず、いよいよ崖っぷちに立たされた。扇の要、細川捕手と攻撃陣の中心中島選手の負傷退場も最後まで響いた。ジャイアンツを上回るヒットを打ちながら点に結びつける事が出来ず涌井投手を援護出来なかった。
さて1日の休養を挟んで土曜日に第6戦が行われる。敵地での最終戦に勝って、我が庭に戻るジャイアンツが俄然有利な状況となった。先発投手は第2戦と同じく巨人が高橋尚投手、西武が帆足投手だろうか。第5戦、西武は西口投手でも面白いと思っていたが、渡辺監督はエース対決を選択した。この崖っぷちに立たされた状況で、レギュラーシーズンこそ今一つだったが、シリーズを経験しているベテランに懸けてみるというのはどうだろう。
今年のプロ野球日本一のチームを決める戦いもいよいよ大詰め。このままジャイアンツが押し切ると言うシナリオなのか。それともライオンズが2連勝で逆転優勝と言うシナリオなのか。勝利の神様は最後のシナリオを仕上げようとしている。
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