2008年07月30日

収穫と課題が見え隠れした最後のテストマッチ  【サッカー  北京五輪壮行試合】

  サッカー(男子)の北京五輪壮行試合が29日、国立競技場でアルゼンチンを招いて行われ、0−1で敗れた。
  尚、試合は後半39分、豪雨と落雷の為中断され、そのまま打ち切られた。

  オリンピックでまずは予選突破を目指す男子サッカーは、8月7日米国、10日にナイジェリア、13日にオランダと1次リーグを戦う。

【試合結果】

 アルゼンチン  1−0  日 本
(得点者)
 後23分  ディマリア


<コメント>
  北京五輪前最後の試合となったアルゼンチン戦。通常、壮行試合は満足行く結果や内容が得られ気分よく本番を迎えられるようマッチメークされると思うのだが、それを考えるとあまりに強烈な相手を最後に迎えたものである。
  同年代とは言え既に欧州のクラブで揉まれている選手が多く、OA枠で入ったリケルメまで名を連ねるとは・・・。これに本番では、決勝トーナメントからメッシが加わるらしい。

  そんな北京五輪でも金メダルを狙うであろうアルゼンチン相手に「純正」U−23日本代表がどんな試合を見せてくれるのか注目していたが、相手の度重なる攻撃を組織で凌いで1点に抑えたのは評価しても良いだろう。ただ、その失った1点は、相手の個人技にディフェンスがついて行けなかった事による失点だったのも事実である。本番で対戦するナイジェリアやオランダなども個人で局面を打開できる選手が何人かいる。アルゼンチン相手に得点を挙げられなかった事を嘆いても仕方ないが(それでも前半はサイドを崩して攻めていたとは思う。)、本番で格上相手から2点、3点と得点が取れるような試合にはならないだろう。

  攻撃にそう多くの時間を割く事が出来ないとすると、90分間、いかに集中力を切らさずに守り、数少ないチャンスをものに出来るかが本番に向けての課題であり、予選突破へのカギとなる。厳しい言い方ではあるが、惜しいだけでは点数にはならないのである。

  試合は途中から豪雨と雷鳴轟く中で行われ、観客や選手などの安全面を考慮して打ち切りとなった。代表戦での打ち切りは恐らく初めてだろう。反町監督としては負けている状況での試合終了直前の采配のシミュレーションをしたかったと思うが、親善試合であの状況なら致し方ない。
  文字通り最後は水を差された形となったが、轟いた雷鳴が若きイレブンを鼓舞するエールなのか、それとも世界の厚い壁が待ち受けている事を予兆させるものなのか。反町ジャパンがいよいよ世界へ向けて船出する。 









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posted by スポーツ職人 at 22:31| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(24) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする