2008年07月02日

人の心まではコントロール出来ない文明の利器  【北京五輪  競泳代表選考会(アメリカ)】

〜 スポーツナビ より〜

  競泳の北京五輪米国代表選考会第2日は30日、当地のクエストセンターで行われ、男子100メートル平泳ぎ決勝でブレンダン・ハンセンが59秒93で優勝し、2大会連続の五輪出場を決めた。ハンセンは英スピード社製水着「レーザー・レーサー」を着用したが、自らが持つ世界記録59秒13の更新はならず、予選、準決勝よりも記録は低調だった。

<コメント>
  オリンピックイヤーの今年、水泳界で話題となっている魔法の水着レーザー・レーサー。飛躍的にタイムが縮まる事もあり、当初、日本選手の使用に否定的だった日本水連も、選手の要望に後押しされる形で北京五輪での使用を認めた。魔法の水着の噂は水泳王国アメリカをも動かし、それを着用した選手が五輪代表選考会で好記録を連発している。
  
  そして金メダルの期待が懸かる男子平泳ぎの北島の長年のライバル、ハンセンも魔法の水着を手に入れて日本のライバルにプレッシャーをかけるべく、世界記録更新を目論む1人だった。準決勝で今季世界最高タイムを叩き出しその予兆はあったが、肝心の決勝では自らがプレッシャーを感じてしまったのか、世界記録どころか先月北島が出した記録にすら届かない平凡な記録に終わった。
  ハンセンと言えば、精神面の脆さが以前から指摘されていたが、くしくも同じ地で合宿を行っているライバルの目の前で、再びその姿をさらけ出してしまう格好となった。
  レース後、「代表の座を確実なものにしたかった。」とコメントしていた。陸上の代表選考会もそうだが、その日の結果で天国と地獄に分かれる、一発勝負のアメリカの代表選考会。オリンピックで勝つより難しいとされるアメリカ代表の座。しかし、他に1分を切る選手がいなかった事を考えるとそのコメントは、北島に対する負け惜しみとも受け取れる。
  速く泳げると言う事で話題の文明の利器。しかし、文明が発達しどのように道具が改良されようとも、人の心までコントロールする事は出来ないのである。
  平泳ぎの金メダル争いはこのまま北島の独壇場となるのか。それともライバルの逆襲があるのか。或いは第3の刺客が登場するのか。その答えは来月出る。










banner_03.gif
→北京五輪が今から楽しみだ、と言う方はクリックをお願いします。
posted by スポーツ職人 at 22:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする