2008年07月01日

無敵艦隊ついに欧州制覇!! 次は世界征服の航海へ 【サッカー EURO2008】

  欧州No.1を決めるサッカーの欧州選手権(EURO2008)の決勝が29日にオーストリアのウイーンで行われ、スペインが1ー0でドイツを下し、44年ぶりに欧州チャンピオンに輝いた。
  スペインは前半33分にMFシャビのパスを受けたF・トーレスがドイツのDFラームを振り切り、守護神レーマンもかわしてゴールを決めて先制すると、その後も主導権を握り勝利を収めた。

 2012年に行われる次回の欧州選手権は、ウクライナとポーランドで行われる。

【欧州選手権決勝の結果】
 スペイン  1−0 ドイツ
(得点者)
 前33分  F・トーレス

 スペインは44年ぶり2度目の優勝


<コメント>
  これまで何度となく優勝候補に挙げられながら、タイトルに手が届かなかった「無敵艦隊」スペインが1次リーグから1度も負ける事なく欧州の頂点に立った。今が旬のF・トーレス、ビジャ、セスクなど欧州でも1、2位を争う「主砲」もといタレントを揃え、近付く敵を次々と蹴散らしていった。

 決勝は魂の国ドイツとの対戦。スペインとドイツが国際試合で相対するシーンま今まであまりないような気がする。華麗なパスワークで相手ディフェンスを崩していくスペインか、それとも高さを武器に艦隊の弱点である空中から崩しにかかるドイツか。2010年W杯を占う意味でも注目された一戦。

 Liveで見ようと思ったが、起きる事が出来なかった小生。しかし、スペイン×イタリアの時と違って決勝戦は録画してあったので、先ほどまで見ていた次第である。

  スコアこそ1−0と最小得点差だったが、特に先制点を入れてから試合を支配したスペインが、随所で「らしさ」を見せた試合だった。流れるようなパスワークも、先制点を決めたF・トーレスのゴールやそれをアシストしたシャビのピンポイントのスルーパスも見事だった。だが決勝戦の勝因は、サイドから活路を見い出そうとするドイツの攻撃の芽をことごとく摘み取ったディフェンスにあると思う。華麗な攻撃に目が行きがちだが、とにかく90分間休む事無くディフェンスが機能していたように思う。
  老将アラゴネス監督は、それまで代表のアイドル的存在だったラウルを外した事で批判の矢面に立たされていたが、見事にチームをまとめ上げた。艦長は優勝を置き土産にスペインの地を去ると言われているが、これからが旬の才能あふれる選手が多くいる攻撃陣に加え、世界No.1GKの称号を得たカシージャスが控える無敵艦隊の進撃はしばらく続きそうだ。
 欧州の頂に赤と黄色で彩られたスペイン国旗は立てた。次は南アフリカで今度は世界の頂に国旗を立てるべく、つかの間の休息を経て最も過酷(レベル的に)と言われるW杯欧州予選に備える。
 ところで、体格で日本とさほど変わらないスペインの戦い方を見た日本の指揮官は何かヒントを掴んだだろうか。まあ、この試合で先制点を挙げたF・トーレスのように、一瞬のスピードでDFを置き去りにするようなFWが日本にいるかと聞かれると返答に苦しむのだが・・・。

  一方、ドイツはまたしてもあと一歩の所でタイトルに手が届かなかった。スペインほどの華麗さはないが、とにかく接戦をモノにして決勝まで勝ち進んで来た。この試合でも序盤は、ボールを支配しバラックやシュバインシュタイガーを中心にサイド攻撃を繰り出してゴールの匂いは漂わせた。だが、先制点を奪われてからはスペインの攻撃力の前になす術がなく、堅いと言われる守備でも精彩を欠くシーンがあるなど「らしくない」戦い方で敗れ去った。無敵艦隊の前に完敗を喫したドイツ。この敗戦は、だたの1敗以上のショックを与えたような気がする。果たして折れたゲルマンの魂をW杯予選までに取り戻す事が出来るだろうか。

  かくして、世界のサッカーフリークを熱狂の渦に巻きこんだEURO2008は幕を閉じた。小生もそうだったが寝不足となる日が続いたであろう日本のファンもこれでようやくゆっくり眠れる。次回、今回のようなレベルの高い試合が見れるのは2年後までお預けとなる。今からW杯の開幕が待ち遠しい。(その時はまた寝不足となると思うが・・・)












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posted by スポーツ職人 at 23:21| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(26) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする