また28日にパレンバンで行われた3位決定戦で日本は韓国にPK戦の末敗れ、2011年カタールで行われる次回アジアカップは予選から戦う事となった。
【決勝の結果】
イラク 1−0 サウジアラビア
(得点者)
後26分 マフムード(イ)
【3位決定戦の結果】
韓 国 0−0 日 本
(PK6−5)
<コメント>
約1ヶ月もの間行われたアジアチャンピオンを巡る戦いは、イラクが初優勝を成し遂げ、久々に西アジアの国にその座が渡る事になった。国の政情が不安定な中での優勝は賞賛に値するだろう。2004年のアテネ五輪での躍進など、ここ数年イラクのサッカーは目覚しい活躍を遂げている。2010年のW杯予選でも台風の目となるのではないだろうか。
さて3位決定戦に目を転じると日本は韓国にPK戦の末敗れ、次回大会予選免除と言う特権を失った。
この大会、特に決勝トーナメントはモヤモヤした気分を抱き続けたサポーターも多かっただろう。ハノイよりは幾らかしのぎやすい気候のパレンバンで最後はスッキリして、次なる目標のW杯予選に思いを巡らしたい所だった。しかも相手は韓国。W杯出場など何かを懸けた戦いとなると、恐らくA代表での対戦は1997年のW杯フランス大会アジア予選以来ではないだろうか。どのような戦いが繰り広げられるか楽しみだった。ところが蓋を開けてみると、ハノイの湿気に満ちた空気を持ち込んだかのような試合となってしまい、モヤモヤした気分が更に増加してしまう内容だった。選手は良く戦ったと思うが、後半1人少なくなった上に指揮官も失って舵を無くし、いつ沈没してもおかしくない韓国に対し、沈める機会を逸し逆に相手を奮い立たせてしまった。オーストラリア戦同様、PK戦を目論む韓国の術中にはまってしまい、GK川口の神通力も通じず4位と言う結果に終わった。
今回のアジアカップで3連覇は出来なかったが、経験の少ない選手が大きな大会での雰囲気を肌で感じる事が出来た事や現在の各国の状況を把握すると言う意味では収穫のあった大会だったと思う。と同時に日本の課題も浮き彫りになった大会であった。
いつだったか忘れた(10年ぐらい前だと思うが・・・)が、ある中東の国の監督が、日本は組織がしっかりしていて素晴らしいサッカーをするのを認めつつも、選手の動きがある程度決まっているので対策を立てるのに苦労しない、と言うコメントを聞いた事がある。
今回、人とボールが連動して相手の陣形を崩すという意図は見えたし、実際崩した場面もあった。しかしゴールを固めてカウンターを狙うアジアのサッカーには、やはり個人で局面を打開する力も必要だと感じた。今回はそのような力を持った選手が少なかった。或いは3連覇と言う重圧に押されてしまい失敗を恐れチャレンジする事が出来なかったとも言えるのだろうか。
イラクの優勝に象徴されるようにアジア全体の実力差は年々無くなって来ている。躍進目覚しい中東諸国、そしてオーストラリアの転籍etc・・・。オシムジャパンにとって大目標である2010年W杯出場への道は、もしかしたら想像以上に高い壁が待ち受けているのかも知れない。
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